部活が終わるとすぐ、オオシマの家へ向かった
オオシマの家の玄関のドアを開けようとすると、中から声が聞こえた
「ぶあー焼そばこぼしちゃったー!」
そして扉が開き、中から完全に目がイッてしまっている小太りの男が出てきた
なんだコイツ…
右手にはペヤングの空の容器を持ち、左手にビン、足元は焼そばだらけ
そして俺をチラッと見てニヤリと笑い、左手に持っているビンをさし出し
「蟻あげようか?」
ビンの中には蟻が数十匹入っている
俺がいらないと言うと彼は
「そう言うと思ったぜ!じゃあね!」
と言って、ペヤングの容器も蟻の入っているビンもその場に捨て、自転車に乗って何かを叫びながら帰っていった
俺はオオシマの家に入り
「誰なんだよ、アイツ…」
オオシマ「横チンだよ、会った事なかったっけ?」
俺「ねぇよ、あんなヤツ、どこのヤツなんだよ、玄関焼そばだらけだぞ」
オオシマ「どこのヤツかは知らねぇけど、毎月一日に来るんだよ、フフフ」
俺「初耳だよ、そんなの…アイツ何中だよ、名前は?」
オオシマ「何中かはわかんないし、どこに住んでるかも知らねぇ、名前も横チンしか知らねぇ」
俺「(バカか?)まぁいいけどさぁ、蟻とか捨てていったぜ」
オオシマ「うん、毎月の事だから」
なんなんだろうな、コイツ…なんて思いながら、何気なくテーブルの上を見ると、とんでもない物が視界に入ってきた
悪のマニュアルと、空のタバスコのビン…
俺は寒気がした
俺「ま、まさか…やってねぇよな?」
オオシマ「俺はね」
俺「さっきのヤローか?」
オオシマ「うん、俺は止めたんだけどね」
俺「(何ニヤニヤしてんだよ)ケリーは?」
するとオオシマはゲラゲラ笑いだし
「ハハハッ、はあ、はあ、そこらじゅうに頭ぶつけて逃げていった!ハハハハ」
完全に…完全にモンスターになってしまったんだね、キミは…
この日は何となく、悪い事をする気にはなれず、賽銭盗みは中止にして俺は家に帰った
その日、夜遅くにオオシマから電話があった
ケリーが帰って来ないから心配だという内容の電話…
俺は何も言わず電話を切った
つづく
オオシマひとくちメモ
オオシマは平熱が37度3分だったので、保健室に行くと確実に帰宅許可が出た
[ 2008/07/16 05:48 ]
日記 |
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