オオシマ7 



部活が終わるとすぐ、オオシマの家へ向かった




オオシマの家の玄関のドアを開けようとすると、中から声が聞こえた





「ぶあー焼そばこぼしちゃったー!」




そして扉が開き、中から完全に目がイッてしまっている小太りの男が出てきた




なんだコイツ…




右手にはペヤングの空の容器を持ち、左手にビン、足元は焼そばだらけ




そして俺をチラッと見てニヤリと笑い、左手に持っているビンをさし出し




「蟻あげようか?」




ビンの中には蟻が数十匹入っている




俺がいらないと言うと彼は




「そう言うと思ったぜ!じゃあね!」




と言って、ペヤングの容器も蟻の入っているビンもその場に捨て、自転車に乗って何かを叫びながら帰っていった




俺はオオシマの家に入り



「誰なんだよ、アイツ…」



オオシマ「横チンだよ、会った事なかったっけ?」




俺「ねぇよ、あんなヤツ、どこのヤツなんだよ、玄関焼そばだらけだぞ」




オオシマ「どこのヤツかは知らねぇけど、毎月一日に来るんだよ、フフフ」





俺「初耳だよ、そんなの…アイツ何中だよ、名前は?」



オオシマ「何中かはわかんないし、どこに住んでるかも知らねぇ、名前も横チンしか知らねぇ」




俺「(バカか?)まぁいいけどさぁ、蟻とか捨てていったぜ」




オオシマ「うん、毎月の事だから」




なんなんだろうな、コイツ…なんて思いながら、何気なくテーブルの上を見ると、とんでもない物が視界に入ってきた







悪のマニュアルと、空のタバスコのビン…




俺は寒気がした





俺「ま、まさか…やってねぇよな?」




オオシマ「俺はね」




俺「さっきのヤローか?」



オオシマ「うん、俺は止めたんだけどね」




俺「(何ニヤニヤしてんだよ)ケリーは?」




するとオオシマはゲラゲラ笑いだし




「ハハハッ、はあ、はあ、そこらじゅうに頭ぶつけて逃げていった!ハハハハ」







完全に…完全にモンスターになってしまったんだね、キミは…




この日は何となく、悪い事をする気にはなれず、賽銭盗みは中止にして俺は家に帰った




その日、夜遅くにオオシマから電話があった




ケリーが帰って来ないから心配だという内容の電話…



俺は何も言わず電話を切った


つづく


オオシマひとくちメモ



オオシマは平熱が37度3分だったので、保健室に行くと確実に帰宅許可が出た
[ 2008/07/16 05:48 ] 日記 | トラックバック(-) | CM(0)

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