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ハードボイルド3 

俺の名はJ、いつからか、そー呼ばれるようになっていた。


(ほんとは、タカシ…プッ)


俺がこの探偵事務所を始めたのは7年前の冬だった。

(何度も言うが、ほんとはコンビニ)


昔から一人が好きだった俺はパートナーなど必要なかった。


(え?今日深夜俺一人

事務所に他の誰かがいて、あーだこーだ言われるのはごめんだ。


(最後の店員に「もう帰るの?少しいればいいじゃん」
「いや、明日早いんで」

「そっか、別に寂しいわけじゃないよ、今日ほら、暇な日だから」)

     
いくら一人が好きといっても不便な事もある

片付けなんかできねーから、いつも事務所は荒れ放題だ。


(最後の店員が帰ると、すぐに神のイタズラが「は、腹いてぇ…さっきまで普通だったのに…一人になった瞬間!トイレに行くわけにもいかねー」)


事務所の中はタバコとバーボンのにおい、他人には臭くても俺には落ち着くにおいだ。


(俺の頭の中「うわ、おでんのにおい余計くるわマジ腹いてぇ、お前いつまでジャンプ立ち読みしてんだよ、何才だよ、そんでもってお前は、うまい棒全種類一個とか買うなよなあ、おばさんっ!コピーくらい自分でやれや!」客にアタリちらす)



家賃を払わねぇーと、大家が取り立てに来る。

そんな時、あまりにも汚い事務所を見て掃除していってくれる。

荒れ放題の事務所の整理は、この手を使って解決している。


(「はぁーはぁーどーしよ、とめどなく汗が流れてる、うっ、次が最後の山だな、その前に解決しないと…」じっとしてられない俺は店内を徘徊する、すると…またも神のイタズラが「なんでコンビニに大人用オムツ売ってんだよ!興味深すぎだろドクターは手術の最中オムツをしてるってゆーしな」)



一人で探偵なんてやってると、依頼人からクレームなんか入った日にゃ一日仕事にならなぇ時もある、ついてねぇ時は裁判になっちまうかんな


(俺が真剣に大人用オムツを見ていると、一人の老婆が話しかけてきた
「あのこれ、おたくで買ったライターなんだけど火つかないんだよね
こんな時にクレームか
いや、よく見ると「お婆ちゃん、これ箸置きだよ、火つかないってば」
「ダメダメ?」
「いや、ダメダメの意味がわかんないから」
めんどくさいから俺のライターをあげた。)



クレームが入った時は、キャバ嬢のヨウコに手伝ってもらっている。


さすが接客のプロ、完璧に対応してる。


(そーこうしてる間に、気を使ってパートのオバサマが早めに来てくれた。
あなたは神ですか?
レジカウンターの上にあるオムツを見て
「店長、このオムツなんですか?」

「あ、これ、値段はってなかったら…はっておいた…」)


うそつけっ!
[ 2007/11/19 15:19 ] 日記 | トラックバック(-) | コメント(-)